

会社の風土は規模で決まるのではなく、
そこで働く「人」で決まるのだと
実感しています
#総合職掌技術職
東 武法
ANA整備センター 機体事業室 機体技術部(出向) マネジャ2008年度入社-
安全な運航はプロフェッショナルの
チームワークで成り立っています現在はANAウイングスからANAに出向というかたちで、ドック整備の生産技術を担当しています。ドック整備とは、機体ごとに一定の間隔で1~2ヵ月間格納庫に飛行機を入れて実施する整備のこと。普段の運航間ではできない深い点検や修理、改修を行います。
飛行機の整備はメーカーが定めたマニュアルに従って整備をしなければなりませんが、飛行機に発生する不具合は多岐にわたりますので、それだけでは解決できないケースも。整備士の意見も聞きながら修理方法を検討してメーカーに提案し、承認を受けて社内のマニュアルに反映させることで現場の整備作業がスムーズに遂行できるようサポートするのが私の業務です。また、普段の運航で発生すると遅延や欠航につながりそうな不具合の情報を収集し、メーカーへ報告して、恒久処置の必要性を提案することで機材品質の向上につなげることも私の業務です。
整備というとメカニックなイメージがありますが、実は人とのつながりやチームワークがとても求められる仕事。たとえばドック整備中の機体で、ある部品の交換が必要になったとき、どうしても工期内にその部品を入手できない事象が発生することがあります。私たちは一時的な処置で飛行機を安全に運航する方法をチーム内で検討し、機体メーカーに問い合わせ、承認を受けてその処置を手順書にして整備士に提供しますが、それまでに完全に修復する整備の機会を整備計画担当者と調整したり、その機会までに部品が入手できるように部品調達担当者に依頼するなど他部署との調整も必要です。
飛行機の安全は多くのスタッフ、その道のプロフェッショナルたちとのチームワークで成り立っています。 -
研修や自己啓発制度が充実。知識の更新が日々の仕事の自信に
私が今の業務で大切だと思っていることは相手の話をしっかり聞くこと。整備士から相談を受けたとき、すぐにこちらで解決策を出そうとすると現場が求めていない答えを出してしまうことがあります。整備士の話を聞き、実際の機体や現物を確認することで気づきを得られることもありますし、その時点で解決することも。
整備士や他の技術担当者と話をするときに役立っているのが入社後に取得した一等航空整備士の資格です。とても難しい試験でしたが、取得して本当に良かったと思っています。今、現場で直接整備業務には関わっていませんが、知識と経験を持っていることで深い段階まで自信を持って話をすることができます。
航空業界は情報が更新されることが多く、それに合わせて知識も日々更新していかなければなりません。ANAウイングスは社内の研修や自己啓発制度が充実しています。節目の年次や役職ごとに階層別の研修が設定されていて、求められる役割やその役職に適した知識やスキルを身につけて業務に活かすことができます。研修は職掌を越えて実施されることもあり、運航乗務員や客室乗務員、事務職の方と情報交換できることも良いことだと感じていますね。 -
育児などライフステージに合わせて
働く場所を選択しやすいのも魅力ANAウイングスの社員は向上心が高く、職場もお互いの意見や考えを尊重し合う良い雰囲気です。会社全体も固定観念にとらわれず、新しいことに挑戦する気持ちを応援。ANAウイングスはまだ若い会社ですが、会社の風土は規模で決まるのではなく、そこで働く「人」で決まるのだと実感しました。
挑戦し続けていくためにはどんな人でも安心して働ける環境も重要です。ANAウイングスはライフステージに合わせて仕事と家庭を両立させることができます。私は愛知県に自宅があり、現在は東京で単身赴任中。週末は新幹線や航空券など会社からの補助を利用して帰宅し、家族との時間を過ごしています。また、家族のサポートが必要なときは愛知県の自宅でリモートワークをすることも。もうすぐ二人目の子どもが生まれる予定で、出産後は育児休職も取得予定です。
育児や介護など状況に合わせて働く場所を選択しやすいというのもANAウイングスの強みだと思います。それが社員の働く意欲を高め、引いてはお客様へのサービスや満足度の向上に繋がっていくと思っています。
1日のスケジュール
- 出社。メールチェック(メーカーからの回答を確認)
- 前日の整備事由で発生した遅延欠航状況を確認
- チーム朝礼
- ドック朝礼
- 技術文書の作成、承認依頼
- 昼食
- ドックミーティング(整備士からの技術検討依頼を確認)
- メーカーへ問い合わせ
- 承認された技術文書を整備士に提供
- 退社